No.13 高木匡一

2007年のAOYが掛かった最終戦では、数を釣れば1本ぐらいキーバーが混じるだろうと思って望みましたが、釣れども釣れどもノンキーパー。そして結果はノーフィッシュ。AOY獲得のチャンスを逃してしまい、もう今後AOYレースに絡むことはないだろう…、と思っていました。
あれから5年経ち、レンタルボートからバスボートに乗り換えて、再度挑んだAOYレース。
レンタルボートの時は、新川がメインエリアでしたが、バスボートになってから少しずつ行動範囲を広げることができ、今までとは違ったエリアの新鮮さを楽しむことができつつあります。とはいえ試合でそのエリアを使うかどうかはいつも迷いが生じ、楽しみである反面、「やっちゃうかもぉ~」という不安もあります。
今年のトーナメントでは第三戦で、試合で初めて甚兵衛広沼に行きました。7月始めぐらいから流入河川も良くなってくる時期であり、決して甚兵衛広沼は良いとはいえない状況でしたが、プレッシャーの高いエリアで不慣れな釣りをするより、自分のスタイルを押し通そうと思い、甚兵衛広沼に賭けました。
このときは年間トップだったため、年間順位は落としたくない、AOYを取るにはシングル入賞が不可欠と思っていました。その思いのどおり、どうにか3本搾り出すことができ、7位でフィニッシュ。ここで貯金を作ることができました。
次の第四戦からAOYを意識し始めました。今度こそAOYを逃したら次はない。という気持ちに知らずとなっていて段々プレッシャーに。。プラにも幾度か入り、エリアを念入りに絞り込みましたが、それに執着してしまい1本のみウエイイン。
5ポイントにならなかったのが救いでしたが、ハズしてしまった試合でした。
この一戦で今までの貯金がなくなり、第四戦終わった時点で年間争いは僅差で混沌状態。しかしながら、その状況が最終戦で勝負に出ざる得なかったことになりました。もし、そこそこの成績で切り抜けて、貯金を持ったまま最終戦を迎えていたら…、ひょっとしたら5年前のようになってしまったかもしれません。
最終戦、優勝してAOYを獲得するというストーリーは夢にも思っていませんでしたが、勝ち取りにいかないとAOYは取れない。ということを身にしみて感じました。
「守らずに勝負に出れたこと」
そこが5年前から成長したところかなって思います。
最後になりますが、AOYのプレッシャーに追われている私にたくさんのメンバーから声をかけていただけて、ホントに励みになりました。ありがとうございました!また、早川会長をはじめ、スタッフの皆様、いつも運営ありがとうございます!この場があるからこそ、今回のような貴重な経験をすることができました!
来シーズンもトーナメントを楽しみたいと思いますので、皆さん、よろしくお願いします!!