NaritaAirportBasser21NaritaAirportBasser21

  • > ブラックバスに対し釣り人の出来ること

ブラックバスに対し釣り人の出来ること ― 草の根運動 ―

2005年3月3日

このところ特定外来生物被害防止法(*1)をめぐる動きが活発化し、オオクチバスもその対象候補に名を連ねることになったが、この件はその実、色々な矛盾、問題を抱えている。その代表的なものがこの魚をめぐる誤解と認識不足にある。大きな口で生き物を食べつくすとか、日本の在来種を食べつくすとか、現場での取材を経ずに風評やイメージで書かれた記事が多いいのである。十数年前から特定のものが『害魚ブラックバス』をキャッチーな言葉として外来種排斥原理主義と呼ぶべき発言、行動をとってきたのは、バスフィッシングに携わる者なら誰でも知っていたこと。この一点に絞った運動は、これから始まる原理主義的な話のキッカケ作りに利用され、結果、世論は『バスは悪い魚!』で締めくくっている現状がある。こういった現状に対して日本釣振興会、釣り業界が中心となり、現状の問題の解決、理解に向け、さまざまな発言がなされてきた。公認釣り場建設の署名運動や市町村への陳情等、釣り人も賛同し協力を惜しむことなくやってきた。その流れは重要なひとつである。が、しかし実感として自分たちの身の周りの人の現状(理解)は変わることはない。何年にも亘って作り上げられたイメージを変えていくことは並大抵のことではなく、同じ時間とそれ以上の信念が必要だ。たとえ特定外来生物対象から外れたとしても、そのことの努力なしに現状は永久に変わらない。一般の人に声が届く距離にある釣り人から、実際の水際で起こっていること、起こるであろうこと、そしてこの魚の真の姿を発信して、きちんと知ってもらうことこそが大切なことであります。

それは我々でなければ出来ないことである。

今回、具体的にはBasser誌(*2)に掲載された水口憲哉教授(*3)の記事(*4)や青柳純氏(*5)の記事(*6)がとても分かりやすく、それを許可を頂いた上で配ってみようと思います。刷るにしても自分たちの出来る範囲で、金銭的にも限りがあるので何十万枚もつくることは出来ませんが、それを駅前で配るとか出来る範囲の草の根運動をしなければ、業界だけでなく釣り人も具体的に世間に伝えなければと思います。各クラブにおかれては、それぞれ尽力され取り組まれてることと思いますが、このひとつの活動に賛同いただければぜひ参加していただきたいと思っております。

原理主義的な話にせずに『希少種を保護すること』『外来生物の秩序ある管理』とを分けて考えていき、ゾーニング(棲み分け)等の落としどころを探らなければ、この国でバス釣りという遊びが出来なくなってしまいます。自分たちに降りかかった火の粉を自分で払い、気持ちよくバスフィッシングを楽しみたいと思います。

NaritaAirportBasser21はこの活動に賛同し、地道な草の根活動を続けて行きたいと思います。具体的な活動内容に付きましては近日中に発表いたしますので、皆様のご理解ご協力宜しくお願いいたします。

NaritaAirportBasser21 会長 早川純一


※補足
*1:正式名称「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」特定外来生物による生態系等に係る被害を防止し、もって生物の多様性の確保、人の生命及び身体の保護並びに農林水産の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資すること(法律の1条より)
*2:株式会社つり人社発行月刊「Basser」
*3:水口憲哉教授東京海洋大学教授、環境省特定外来生物諮問委員
*4:Basser3月号掲載記事「子供に釣った魚は殺せと強制するのはおかしい。」
*5:青柳純氏ウエブサイト「ゼゼラノート」制作
*6:Basser3月号掲載記事「特定外来生物被害防止法とはなにか。」

関連リンク